BIKE & PHOTOGRAPHES スナップ&バイシクルフォト
サクライド!
2017.4.8
あまのじゃくのせいか、どうも世間が桜々となっているときは、そんなに見に行きたい、写真を撮りたいと思わないのだけど、これから天気が崩れてくるということだったので、茨城県にあるサイクリングロード「つくばりんりんロード」に行ってみることにしました! 噂には聞いていたけれど、一度も行けていない桜の時期この場所、桜は、どれだけすごいのだろうと確かめる意味合いもあります!
朝9時、日中の予定が延期になったので、急いで家に戻ってバッグに詰めていたデジカメをフィルムカメラに詰めなおし、恵比寿駅10:27発の電車に乗って「つくばりんりんロード」の起点(または終点)のJR水戸線岩瀬駅まで約2時間の輪行旅。今回の旅はかなり思いつきだけど折りたたみ自転車こういうときとっても楽なんです!
午後1時、自転車を組み立てて、JR常磐線・土浦駅のゴールまで約40kmの道のりのスタート! やや曇っているけれど寒さはないので、なんなく終点まで行けるかなと、この時は思っていたのだけど……。
走り始めてすぐに桜に遭遇、まだ時期は早いかなと思っていたので、これは嬉しい! このルート、桜がすごいというのは本当でした! やっぱりWEBや写真だけじゃなく、自分の目で見ないと! 「つくばりんりんロード」は1987年に廃線になった関東鉄道筑波線の線路跡を利用した約40kmほぼ平坦で、初心者にもとってもオススメのサイクリングコース。もともと駅があったところのホーム跡が残されていたりと、まるで電車になった気分で駅間を巡るようにサイクリングできるのはなんだか不思議な感覚! 写真の場所はスタート地点の岩瀬駅から4.6km地点の雨引休憩所。
立派な枝垂れ桜にも遭遇! 大迫力!
途中通過する真壁の街は石の町として有名な場所で、サイクリングロード側で石の彫刻をよく見かけることができます。これがバリエーション豊富でいろんなものを見つけるのが結構楽しい! 写真ではちいさくなってしまったけれど、いつも見かける謎のスフィンクス的な何か。今回、時間が無かったので、いつもかなりのんびりする真壁の街中に寄れなかったのが心残り……。素敵でのんびりできるカフェがあったりと良いんですよ。
いろいろ咲いています! ちょうど菜の花が咲いている時期で、バックには筑波山。これで天気が良ければ最高なんだけど。
途中通過するサイクリングロード側の北条(ほうじょう)の街は、古い建物が未だ残っている場所。立ち寄って、ゆっくり訪問するのがオススメ。
こちらも北条の街にて。
水路と巨大パイプ。自分の自転車と同じ色だったので、写真を一枚。
約20km、半分ほど走ると、低い桜の木が立ち並ぶ、桜のトンネルエリアに差し掛かった。自転車での通学路にもなっている様子。実はこの日、終日、南風が吹き荒れて、南下主体&開けたルートがほとんどのため、ほぼ全部、強力な向かい風の中を走ることに……。土浦出発にすればよかったかなと。
やっと訪れることができた、桜の時期のつくばりんりんロードは大迫力で、ほんとうに最高でした! 散るころにも行きたいな。
僕が、つくばりんりんロードで一番好きな「田土部駅」跡。ホーム跡が高く、景色の抜け感が最高で、日が傾いている頃にいつも通過するせいか、ドラマティックな時間に、いつも遭遇できる。
まだまだ咲きそうです!
光が傾いてきたころの桜も素敵! 桜が特徴の「つくばりんりんロード」には、ところどころに桜のモチーフを見かけます!
フィルムのラスト一枚で撮った、有名な土浦のレンコン畑。風が弱ければ水面にいろいろ映り込むのだけど、終始強風のためあまり映りこまない……。この後、15分ほど走ってゴール地点の常磐線・土浦駅に到着。行きとは別の路線から輪行して帰りました。今回のサイクリングはほぼ全部向かい風だったので、40kmの道のりを約4時間半での走破は上出来かな。何度も訪れている場所だけど、ようやくこれた桜の時期は本当に良かった。散る時期は雪が降っているかの中を走れるのかななんて想像しながら帰路につきました。今度は風の予報を確認してから来ないと!
紅葉の時期はライドも写真も楽しいです!
2016.12.5
寒くなったり暖かくなったり忙しい気候ですが、今、東京は紅葉が綺麗な時期。
さっそく紅葉を撮りに、近所の河川敷や公園に出かけました!
ひとまず河川敷ダートへ! まだこの辺りでは紅葉を見つけることができませんでしたが、上流に向けてライドを楽しみます〜。
紅葉している木を三本発見! フォトジェニック(?)な間隔の木々にもえます。木によって紅葉していたりしていなかったり、紅葉する時期が異なったりするんですね。個人的には左側の杭の並びも好みです。こういう状況は写真に奥行きを持たせやすいんですよ!
近所の神社にて。寺社の紅葉は雰囲気抜群!
黄色、赤色、緑色やグラデーションだったり……。葉っぱをクローズアップしてみると、いろんな色があるんですね。
近くの公園にも寄ってみたら落ち葉の絨毯状態に!!! 視界に入るものは上も下も同じ色! ちなみに桜も散っている時期が好みだったり。ぜひ、みなさんも紅葉を楽しむサイクリング&写真撮影をぜひ!
ここで撮った写真は、ADOXというドイツのブランドの「COLOR IMPLOSION!」という、レトロな仕上がりで粒子がかなり出て、色が転びまくり&色味コントロールがしづらいといった、一癖も二癖もあるフィルムで撮影しています(入手しづらいですが、一応、現行品)。雰囲気が独特なので、なんとか上手く使いこなせないかと思い何本かストックしつつ、ときどきサイクリングでも使用していたのですが、紅葉のシーンにはマッチした気がします! マニアックな内容ですみません……。以下にこのフィルムで撮った写真を数枚貼り付けます。よかったらインスタフォローしてくださいね!
アウトドアコーヒーの季節です!
2016.11.3
季節は変わり、ようやく外でも熱いコーヒーが美味しく楽しめる時期になってきたので、さっそく自転車で出かけてアウトドアでコーヒーを淹れてきました。外で飲むコーヒーとリラックスした時間は本当にオススメなので、本格的に寒くなる前に、また行かなくては!
ドリップは慎重に。なんだか落ち着く時間です。
コーヒーの完成!
皆それぞれのコーヒー道具や豆などを持ち寄ったのですが、こんな便利なものもあるんですね! 最初からバッグにコーヒーの粉が入っていて、お湯を淹れるだけでドリップコーヒーが完成するアイテムで、ドリップ後のコーヒーの粉もこの中に封じ込める仕様に。こちらはアウトドアショップで売っているとのこと。道具も減るし荷物の軽量化にもなるので、これは良いかも!
ちなみに毎回、告知の際に、コーヒーに合うおやつを持ってきてください! とお願いすると、ほぼ、みなさん甘いおやつを持参します。確かにコーヒーと甘いおやつは相性バツグンですが、途中で飽きます! 甘いおやつと塩分系のおやつ半々くらいがちょうど良いかもしれません。ということで次回からは「甘いおやつ以外もお持ちください!」と、お願いしなくては。野外コーヒーされる方、ご参考までに!
東京などの都市部は美味しいコーヒー屋さんや、オシャレなカフェが次々できてきて羨ましいと言われるのですが、野外コーヒーは自然が豊かのところほど、素敵なカフェ空間が即席で出来上がるので、それはそれで最高です! ぜひ、自転車&コーヒー好きの皆様、自然の中での絶景コーヒータイムを楽しんでください。個人的には、えっ、こんなところでコーヒー淹れるの!?的な「エクストリーム野外コーヒー」をやってみたいと思っております。
おまけその1。ドリッパー浮遊(そのままでは浮きません)。
おまけその2。ドリッパーでトランプ(トランプ機能はありません)。
フィルムカメラだけのワークショップを大阪で開催しました!
2016.10.5
9月25日に大阪で行われた、のんびりと自由に自転車を楽しみたい人のためのイベント「Cycle Letters 3」にて、写真のワークショップ「フォト&ライド “Film Camera” Workshop」を担当してきたので、その様子をレポートします! Cycle Lettersは、第一回目から同様のワークショップで協力しているのですが、今回は前々から計画してきたフィルムカメラだけで行うワークショップを東京よりも先に大阪で実施することにしました。確実さはデジタルカメラにはかなわないですが、フィルムカメラでの写真撮影は、被写体に対峙しながら一枚一枚ていねいに撮ることの勉強になり、フィルムならではの暖かく優しい雰囲気の写真の仕上がりを楽しめるのが魅力です。
今回のワークショップでは、参加者の方がフィルムカメラを持っていないけれど興味はあるという人にも参加してもらいたいため、簡単に使えるフィルムカメラをレンタル機として用意しました! 一眼レフは露出優先AE機または露出計内蔵機を。簡単に使いたい人のためにコンパクトカメラを。用意した単焦点レンズ搭載の全自動のフイルムコンパクトカメラは、かなり良い写真撮れるんですよ!
今回の参加者の中にはフィルムカメラを初めて触る人や、フィルム自体触ったことがない人も! 初フィルムの瞬間に立ち会えて嬉しいです! 戸惑いながらも楽しくフィルムを装填します。これがうまくいかないと、全く撮れていなかった事態にも発展するので、ここは慎重に……。こっちも緊張。
フィルム装填やカメラの使い方を説明した後、早速サイクリングに! 今日は写真撮影中心になるけれど、自転車移動ももちろん楽しみなのです! スタッフ合わせて総勢9人のグループライドなので、はたからみると、そこそこ迫力があります。前もって立ち寄る撮影スポットを数カ所決めているけれど、良さそうなところがあればすぐにとまって撮影を!
最初の撮影ポイントに到着! みんな何を撮ろうかなとうろうろしているときに、参加者の一人が画になるところに差し掛かったので、すかさず「そのままで!!!!!」と被写体になってもらい、皆、撮影スタート! 一人だけ撮影に挑めず、すみません……。
写真撮影でありがちな、何を撮ってよいか分からないという戸惑いは、たいてい最初だけ。その後は皆、いろんなところを撮り始めます!
一人で撮っていると、もれなく被写体になります。でもこの場合、どっちが被写体だかわかりません!
大阪のクラシカルな「空堀通り商店街」で、偶然にも開店祝いをしているお店でバラを配っていたので、いただいた後、背景をぼかす方法の題材に。フィルムカメラなのでモニターで確認できないのが難しいけれど、ピント合わせと露出の設定を伝えて、背景がボケた様子を想像をしながら撮影を。ちなみに構図についてはスマートフォンのモニターでお伝えします。
参加者の1人が「路地の雰囲気がとても素敵! ここで撮りたい!」ということで、別の参加者をモデルに撮影を。そうです! 写真撮影はカメラを使いこなすことよりも大事なのは、どこでどのように撮るかということなんです。
そしてまた次の場所の向かって大阪市内をサイクリング。東京都内と比べて坂がほぼ無いので、とっても楽! あ、不思議な信号が!
ひたすら広い場所を発見したので、いそいでみんなを呼び止めます。撮るのも好きだけど撮られるのも好き! という参加者の方にモデルになってもらって撮影開始。この場所では皆、フィルムの淡い色味を活かした、かっこいい写真が撮れていました! ひらけた場所は良い写真が撮りやすいです。
一人で撮っていると、もれなく被写体になります、その2。構え方と立ち方、なかなかの安定感!
一人で撮っていると、もれなく被写体になります、その3。使い込まれた自前のOLYMPUS M-1(OM-1になる前のマニアックな筐体)とM-SYSTEM(OMシステムになる前のマニアックなレンズシリーズ)が素敵! 楽しそうに撮っていますね!!!
浮遊写真撮影は、もれなく盛り上がります! が、フィルムの場合、結果は現像してからなのでやや難しい。撮れた写真をみて、ポーズをもっとこうすればよかったなどと、いろいろ反省点が……。こういった撮影はデジタルカメラのほうが、その場で見れるので簡単かもしれないけれど、後から仕上がってきたときのドキドキ感もよいもんです。ちなみに飛んだときに足先を上に向けておくと、浮いて歩いているようにみえます。
今回のイベント「Cycle Letters」の別会場、中央公会堂斜め前広場に向かいます。
会場では風船を配っていたので、すかさず参加者全員で風船をGETして、撮影の小道具に! ここまでで皆、フィルムを1本撮りきったので、スタッフが回収して現像所に走ります。スタート&ゴール地点のCycle Letters南会場にみんなが戻ってきたときに現像&プリント(同時プリント)が仕上がり、反省会ができる段取りです。
Cycle Letters北会場を後にして食事をしたあとは、2〜3人のグループに分かれて、スタート地点まで戻ります。ここからは自転車フットワークを活かして、自由に撮影して街を巡り、フィルムを撮りきったら会場に戻ります。
僕がサポートで付いて行った女子2人組は、高架橋、クレーンなどマニアックな被写体に興味津々!
街中にあるクレーンはビルが遮ってなかなか撮るのは難しいので、どこかに写り込んだクレーンと空などの写真も撮影!
気が付くと撮り合いをしている2人! 楽しそう!
南会場に到着してまもなく、現像&L判プリントが仕上がってきました! 写真が届くまで撮れているかどうか不安だったのだけど、仕上がった写真を見て、みんなひと安心!!! フィルムらしさがでている良い雰囲気の写真ばかり! ここから撮った写真を各自5枚前後に選んでいきます。ちなみに撮った写真を選ぶことは、撮影と同じくらい重要で、誰かに見てもらうにしても、おんなじ写真を見てもらってばかりだと飽きられてしまいます。どれも思い入れのある写真なのですが、なんとか全部見せたい気持ちは抑えてセレクトすることで、自分らしさが出た、個性溢れる写真作品になります!
選んだ写真を壁に貼りました! 圧巻! こうやって眺めると、今日一日、ほぼ同じところを巡っていたけれど、撮っている写真の雰囲気が異なるのが興味深いところ。へー、ここではこんな写真を撮っていたんだ! 撮れるんだ! と、ここでも、かなり発見があります! フィルム写真、今回が初めてという人も多数いたのですが、この仕上がりはかなりの高レベル!!!
皆の写真セレクトをスマートフォンで記録。これで後でも振り返ることで勉強になります! デジタルとアナログの融合!?
Cycle Letters全体通しても、毎回一番長い時間がかかってしまうフォト&サイクリングのワークショップ、気がつけば9時間ほどかかりましたが、ほどよい疲れと充実感が溢れた参加者のみなさんの笑顔が素敵でした! フィルムカメラでの内容は、東京でも開催できればと思いますので、宜しくお願いします。もしも家で眠っているフィルムカメラがあれば、是非、使ってみてください!
カメラストラップ・マニアックス☆
2016.7.11
気がついたら、カメラストラップがこんなに!(これでも一部……)
関係する取材・撮影スタイルの多くが、自転車で移動して写真を撮るということのため、走りの妨げになりにくく使い勝手が良さそうなカメラストラップで、もっと快適なものは無いかなと、いつも探していたり、時にはメーカーのレポートをしていたりする関係上、家には常にカメラストラップがかなり大量にあります。カメラ関連には「レンズ沼」や「カメラバッグ沼」という超危険なワードがあるのですが(これについては、またいつか……)、こちらは「カメラストラップ沼」とでも言うのかな? とにかく、これらをカメラ機材や撮影スタイルに合わせて、わりと頻繁に付け替えています!
僕は自転車移動の際、カメラを“たすき掛け”状態にして、メッセンジャーバッグのようにカメラを前後左右に動かしたりしながら撮影に挑んでいるため、ストラップの内側には滑り止めがついていないものを選んでいるのですが、カメラを買うと付属してくるストラップだと、ほぼ滑り止めが付いているので、それは使用せずに、ここに並んでいるようなカメラメーカー以外のものを使用しています。
カメラストラップ、改めて並べてみると、こんなに持っていたのか! と思いつつ、結構カラフルだったり、それぞれデザインされていたりと、いずれもなかなか個性的で楽しいアイテムなんだなと再確認。そんな危険?なカメラストラップですが、自分の中で、なんとなく3カテゴリーに分けているので、それぞれ簡単に紹介します!
幅広、クッション性、高剛性タイプ
重たい一眼レフを持って実走取材をする場合、こちらのタイプを使用することが多いです。実は高剛性やクッション性能を重視したカメラストラップで、内側に滑り止めが無いものというのは多くないので常に探すようにしています。写真一番手前の長さが調整可能なタイプで幅広なもの(Peak Design・SLIDE)は、特にオススメのアイテムです!
長さ調整可能なアジャスタブルタイプ
走っているときはカメラを身体に密着させ、撮るときは身体から離すというアクションを、ストラップの長さを瞬時に調整することで実現できるアジャスタブルタイプ。こちらもかなり重宝しているストラップです。ライドが長距離に及ぶ場合(疲れてふらふらになって体が左右に振れてきそうなとき)や、トレイルを走る際は、こちらを使用することが多いです。それぞれ調整機構の使い勝手や、調整する位置(バックルの位置、調整するために引っ張るところの位置)が異なるので、自分に合ったものを探すことをオススメします。
おしゃれだけど実用性・高剛性タイプ
僕が最近、頻繁に使っているレンジファインダー機(フィルムカメラ)に使用しています。これらのカメラには、最新のデザインのものが似合いにくかったりするため、ややクラシックなデザインのものを選んでいます。もちろん自転車で移動しながらカメラを持つことも多いため、剛性が高く、滑り止めが付いていないものが前提。革や組紐、真田紐を使用したものなど素材も個性的で、選ぶのがかなり楽しいです!
それから! 写真関連用品のディストリビューションや販売を行う銀一さんの総合カタログ「GIN-ICHI EQUIPMENT CATALOGUE VOL.2」で、ストラップをリリースしているブランド「OP/TECH」と「Peak Design」の2ブランドのアイテムについてレビュー&写真提供していますのでよろしければご覧ください! カタログはカメラ量販店で入手可能です。
みなさんの参考になるか全くわからないカメラストラップのマニアックな記事ですが、フォト&サイクリングではストラップによって快適度がかなり変わると思っているので、純正ストラップしか使ったことがなという人、一度、別のストラップを試してみてはいかがですか?
東京都とは思えない景色が広がる、新島・式根島/式根島編
2016.6.30
東海汽船さんとのコラボレーションツアー(新島・式根島フォト&サイクリング)の新島編の続き、式根島編です。遅くなってすみません……。前回のブログ「新島編」はこちら!
まるで海外のようなダイナミックな絶景の新島に対して、連絡船で、すぐ(約15分)に到着できる式根島は、入り組んだ海岸線が特徴の、日本的な雰囲気が漂う島。爽快な景色が広がるな新島も大好きですが、和的でどこか落ち着きのある式根島も良いもんです。どうやら、いろんな島旅に詳しい人に聞くと、新島〜式根島のような近くの島で雰囲気がガラッと変わることは珍しくないようで、そんな島の異なる雰囲気を短期間で訪問することを、欧米などでは“アイランドホッピング”などと呼び、旅のスタイルのひとつとして楽しんでいるとのこと。
とにかく式根島と新島は連絡船で15分と近く、輪行(パッキング)ができれば自転車も運べてしまうため、わりと気軽に、二島を楽しむ旅が実現できる、島旅初心者にもオススメできるエリアです。
前回の新島の写真を並べたブログ記事同様、今回もフィルムカメラで撮った写真を中心に(一部デジタルカメラでの写真有り)、式根島のでの様子をお伝えします。これをみて新島と共に、式根島も行きたくなってくれると嬉しいです。でもって僕は今週末も自転車を持って新島、式根島に伺ってきますので、また何か情報入手したらこちらでもお伝えします!
到着した夜は、式根島の神引展望台までナイトサイクリング(街灯も無く、ものすごく真っ暗のところを走って行かなくてはならないので、かなり大変!)して、星の撮影を(要三脚)。新月だともっと写るんですが、半月のこの時、そこそこは写りました! こちらはデジタルカメラで撮った写真です。
式根島は温泉が有名! 海側にある「松が下雅湯」は、なんと24時間入ることができる温泉で(しかも無料!)、気軽に楽しみたい人向けに足湯もあります! この足湯、テーブルがあって掘りごたつ状態になっているのですが、これがものすごく快適で出れなくなるのが難点。写真は皆、気持ちよくて出れない図。 終いにはテーブルの上に三脚を立てて星を撮り始めました。
早朝4時起きで、朝日を見る絶好のスポット「小の口公園」に。新島から日が登る様子を楽しみます。ここで見る日の出は、どこか神々しい雰囲気もあり、皆、静かにシャッターを切っています。いつかここで初日の出を見てみたいな。
朝日が徐々に登ってきた、小の口公園。
日の出を堪能した後は、すこし島内をサイクリングしながら宿に戻ります。この早朝の時間のサイクリング、かなり気持ちが良いんです!
いつもお世話になっている定宿となりつつある民宿「清水屋」さん。宿に入ってくる朝の光がいつも良い感じ。
時間をやや間違えて、戻ってから食事まで少し時間がかかってしまって、みんな腹ペコ状態に……。参加者のみなさんお待たせしてすみません。もちろん食事美味しいです。写真ピント合っていなくてすみません……。
宿を後にして向かった先は、式根島の絶景海岸「泊海水浴場」。日本の水浴場88選にも選ばれた大人気スポット! ここでのんびりしながら写真を撮りまくり&遊びまくり。ハイシーズン(海水浴シーズンなど)ではないので、日曜日でも貸し切り状態でした!
泊海水浴場、海の写真は良く見かけるけれど、海の反対側の岸壁の写真を見かけることがあまりありません。知識が無くて上手く解説できないのですが、複雑な地層の迫力ある壁がそびえ立っています。泊海水浴場に伺ったら、海だけでなく岸壁も写真撮って欲しいです!
「ようこそ式根島へ」ですが、惜しみつつもこれから島を離れます。パッキング前に、自転車を整列させて記念写真。
大型客船「さるびあ丸」に乗り込みます! また来ます!
お世話になった式根島観光協会のTMRさん(右側の全身青色の服の方)がテープを持っていてくれます。船はじわじわ離れていくので、寂しさが倍増……。旅人は、また来ようと思い、島の人はまた来てねと思う時間。
さるびあ丸の船上を探検中。東京・竹芝桟橋にもどるまで時間はたっぷりあるので、カメラ片手に写真撮影はまだまだ続きます。
景色や船内を撮るのに疲れてきたら気分転換?に、他の参加者をモデルに撮影会が始まります!
竹芝桟橋に到着する前、先に横浜の大さん橋に着岸します。今回のフォトサイクリングツアーでは大さん橋で下船する方がいました。船が離れていく間の別れの時間は、やはりどこか切ないです。
横浜大さん橋を離れて、横浜ベイブリッジをくぐる前から、太陽が真っ赤で沈んでいく、かなりドラマティックな様子を見ることができました。この時はフォトサイクリングの参加者以外も、皆、写真を撮っていました。
日没後、羽田空港側では、さるびあ丸の上空を飛行機が通過していきます。いい加減、写真撮るのが終わるかなと思いきや、全く終わらないのが、新島・式根島のフォトサイクリングツアーの特徴!? 今年はあと2回ほどツアーを開催する予定なので、興味がある方、ぜひ、ご一緒しましょう!
●東海汽船
●式根島観光協会
●連絡船にしき
Bicycle Navi vol.82に寄稿しています!
2016.6.20
宣伝です! 僕の仕事は雑誌編集をメインに、写真を撮影したり、文章を書いたり、雑誌やWEBの立ち上げやコーディネート、ブランドや企業へのPRや写真関連のアドバイス、最近では写真のワークショップなども担当します。でもってメインの仕事である雑誌に関わる部分で、先日まで動いていた内容が、6/20(月)発売の「Bicycle Navi vol.82」にて記事になりましたので、お知らせいたします。
「Bicycle Navi」は「自転車で、人生変えよう」がテーマの“大人の自転車ライフスタイル誌”というコンセプトの季刊ペースの自転車雑誌。僕は毎号こちらの雑誌で、なんらかしらの記事で関わり、今号もいくつか記事や写真を担当させていただきました。
今号の特集内容などは本を紹介しているWEB等をご覧いただくとして、僕は今回、国内の旅記事1本、写真関連についてのややマニアックなコラム、カフェ撮影、特集オープニングの写真提供を担当しています。素晴らしき著名な方々に埋もれてしまっているので見つけにくいかと思いますが、いずれも思い入れのある写真や内容なので、ぜひご覧頂きたいと、以下、ぼんやりした写真で、僕の担当内容をなんとなく紹介しているので、気になったら雑誌を購入してご覧頂けると嬉しいです!
特集のイントロページの写真を提供しています。こちらの写真は台湾の花蓮という東海岸の街の海沿いにあるサイクリングロードを散策していたときに撮影した、ここで走ってみたくなるような爽快な一枚です。海は青いし視界も広いし、とにかくものすごく気持ちの良いルートでした。このサイクリングロードで撮影した写真は公開していないものが結構あるので、いつかここでも紹介できればと。この街は大理石の採掘が有名な場所であることから、サイクリングロードの途中には大理石のブロックを敷き詰めたところなんて箇所もあります!
今年の春前に、実は初めての訪問だった広島の尾道と、しなまみ海道。通常だったら、しまなみ海道の記事を提供するところを、前後に数日間滞在したときの尾道散策があまりに充実してしまったので、今回は、しまなみ海道の写真は一枚もなしで、尾道の旅記事だけを展開しています。しまなみ海道の内容はまたいつか展開できればと!
4/29(金)にリニューアルしたばかりの「Rapha Cycle Club Osaka」を撮影しました。こちらの場所、とても居心地が良く、コーヒーも食事も美味しくて、大阪滞在時にはまた伺いたいと思っています。ちなみに自転車とコーヒー、カフェ関連の取材・撮影は、これまでかなりたくさん担当させて頂いていることから、カプチーノなどが出てきたときの撮影の速さには自信があります!
フリーテーマのコラムを1ページ担当しています。マニアックかなと思いつつも、写真について最近一番伝えたい、撮ることについてを、フィルムカメラでの撮影を通した内容で記事にさせていただきました。撮影時、被写体を前にしたら、設定があれこれ、レンズがあれこれ等々、カメラのことを考えているよりも被写体との時間、コミュニケーションを大事にして欲しいのです。
ちなみに本コラムで使用した写真、以前、インスタグラムにアップしたのですが、なぜかものすごい数の「いいね!」がついています。
Bicycle Navi(バイシクルナビ) Vol.82(Aug 2016・Summer)
全国書店ほか、amazonや雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jpで購入可能。
◯amazonでの購入はこちら
◯Fujisan.co.jpでの購入はこちら
「EROICA HISPANIA」取材プレビュー
2016.6.14
一週間ほど日本を離れ、スペインとイギリスを訪問して、先日帰国しました。現地からLIFECYCLES BLOGにアップする予定が、ネットワークの都合でアップできずにおりまして大変申し訳ございません!
今回の渡航はスペインではクラシック自転車の祭典(ライドイベント)「EROICA HISPANIA」のミドルクラス112kmの実走取材、イギリスでは自転車関連ブランドの工場訪問・撮影を行ってきました。撮った写真は膨大な数で、まだ整理しきれていませんでして、セレクトしてあらためてこちらでお伝えしたいと思いますが、ひとまずEROICA HISPANIAで撮ったフィルム写真が昨日仕上がってきたので、2枚ほどこちらで紹介いたします。
EROICA HISPANIAのルートはアップダウンが激しく、走りはひたすら辛かったのですが、電柱、電線、建物などの人工物が全く無く、ぶどうや麦畑が広がる果てしない景色の中を走る快感はたまらないです! LIFECYCLE BLOGでは、走りたくなる&ここに行ってみたくなるような写真をたくさんアップできればと思っております!
取材したイベントはこちら→EROICA HISPANIA
途中、羊の軍団に道を遮られました……。でもこういったシチュエーション楽しいです!
東京都とは思えない景色が広がる、新島・式根島/新島編
2016.5.31
昨年6月末にリリースしたBicycle Photo magazine vol.2の製作時、いくつか取材先をリサーチしていたときに、式根島の神引展望台というリアス式海岸を眼下に見下ろす絶景スポットの写真に目が止まり、ここに撮影に行ってみたい! と思い、いつも助けてくれる伊豆七島に詳しい知人に電話したところ、その方はほぼ行ったことがなかったのですが、偶然、側に東海汽船の方(式根島のエキスパート!)がいたためその場で電話でかわってもらい、取材先として最適と確信し、3日後に東海汽船に訪問して、さらに詳しい情報収集とチケット確保をしてしまった経緯があります。その後、無事に取材に伺うことができたのですが、あまりの素晴らしさに当初6ページの予定が、10ページになり、さらに特集オープニングの見開き写真、目次の写真、とどめは表紙の写真も島で撮った写真を採用しました。島に訪問した取材記事は、Bicycle Photo magazine vol.2に掲載しているので宜しければ!
そんなことで、サイクリング&フォトスポットとして昨年から気に入ってしまい、仕事を絡めてですが訪問を連発している伊豆七島の新島と式根島。改めて数えてみたら取材1回、ワークショップ2回、視察2回と、1年間で新島・式根島に5回訪問をし、近いうちにも2回渡航予定しています。行く度に撮影をしているので、未公開の写真が膨大に……。なのでここで少し見せていければと思いますが、ひとまず先月、東海汽船さんとのコラボレーションツアー(フォト&サイクリング)の際、フィルムカメラメインで撮影していたので、その写真を。まずは日本とは思えない絶景が広がる新島の写真を数枚、サイクリストの目線的なものを中心に選んでみました。少しでも新島と式根島に興味を持ってくれると嬉しいです。行きたくなったら声をかけてください!
行きの大型船から。光が素晴らしく、早起きをしたくなります。
新島に到着! さるびあ丸とはいったんここでお別れ。
島に着いて、最初に出会った新島の絶景!
木陰の直線的な道をサイクリング。気持ちが良い新島の道、ベスト3に入ります!
砂浜を目指してのアプローチ。皆、ここあたりから興奮が止まりません! もっと写真撮らせて!
新島といえば、白い砂浜と断崖。断崖の大きさが伝わりますか?
果てしない海岸。できれば一日ここでぼーっとしていたいです。
昼は新島観光協会さんの配慮で、島の食材を使った弁当を海の側で。これが最高に美味しい!
羽伏浦海岸沿いの直線。ここを走ってみたいと思わないサイクリストはまずいないはず!
新島を離れる前に必ず伺う「POOL / PARK」。テラス席で飲む淹れたての珈琲と、この時間は最高。
両手上げるのが新島スタンダード? 新島観光協会の人が見えなくなるまで見送ってくれました。寂しいけれどまた来ます!
式根島へ向かう連絡船「にしき」船上から。15分の船移動の後、別世界・式根島に到着。式根島編に続きます。
●東海汽船
●新島観光協会
●連絡船にしき
BIKES & PHOTOGRAPHES
2016.5.15
LIFECYCLESブログを担当することになりました、石川 望と申します。フリーランスとして雑誌の編集や、写真の撮影を行い、当WEB「LIFECYCLES」のアドバイザーも担当しています。
僕は仕事プライベート問わず、何かカメラを身につけ、一期一会を大切に、とにかく写真を撮っているのですが、普段の移動のほとんどが自転車なので、自転車が被写体になった写真や、自転車乗りの視点を表す写真を自然と撮影しています。ここでは、そんな日々の写真を紹介するとともに、それにまつわる何か?をお伝えできればと思います。皆様、LIFECYCLESと共に、当ブログも宜しくお願いいたします!
Editor/Photographer 石川 望
※上の写真は、2009年、ニュージーランドの南島、オタゴ地方にある150kmの廃線跡サイクリングロード「オタゴセントラルレールトレイル」を自転車で実走し写真撮影したときの装備です。走りの妨げに ならないようなるべく軽量に、でも良い写真を狙いたいので、交換が面倒だけど単焦点レンズを組み合わせるセットで臨んだ際のカメラ関連ギアです。