Hello! Picnic Cycling ハロー! ピクニック・サイクリング
台湾・米どころサイクリング
2016.12.21

師走でバタつく大阪から、こんにちは!
フリーペーパー「cycle」編集部の杉谷です。
食いしん坊サイクリストとしては、
「新豆」の豆大福や、「新米」のおにぎりで、
実りの秋のたのしみを享受している日々ですが、
きょうは、以前訪れた台湾の米どころのお話。
ここ数年、日本では台湾旅ブームが続いていますが、
わたしが最近気になるのは、もっぱら“東側”。
特に、米どころとして知られる台東県の「池上」には
稲穂が美しくたなびく田園風景の中を
のんびりサイクリングできる自転車道があり、
米好きサイクリストにはかなりオススメ。
上の写真は、自転車道の絶景スポット「伯朗大道」。
どこまでも水田が広がる平原を、ズドーンとまっすぐ突っ切る道!
自転車で走ると、最高に気持ちよかったです。
ちなみに、道の中央あたりにある大きな木は、
俳優・金城武も訪れたという人気スポット「金城武樹」。
この樹を目当てに、観光客が押し寄せてました。笑

池上の見どころを効率よくめぐるこの自転車道は、
水田のすぐ横を走るコース設定になっているところも多く、
サイクリングしながら、「あの稲穂には美味しいお米が……」と
食いしん坊な妄想もできちゃいます。笑
この池上でとれる「池上米」は“台湾のコシヒカリ”と評されるそう。
地元のお米を使ったお弁当「池上便當」も、素朴ながら絶品!
池上駅前の弁当屋さんがレンタサイクルをしていたので、
お弁当を買って、弁当ライドを楽しめましたよ。
米どころが観光地になった、食いしん坊にはたまらないスポットでした。
いつか、黄金の稲穂が輝く収穫期に、自転車で再訪したいなと思ってます!
「池上環圳自行車道 (Chishang Bicycle Trail)」
http://tour.taitung.gov.tw/zh-tw/Travel/ScenicSpot/494
アートの秋を自転車で
2016.10.27
Installation View,
(Left) Lawrence Weiner, 1/2 BEGUN 1/2 FINISHED WHENSOEVER, 2008/2016,
(Right) Peter Fischli David Weiss, How to work better, 2016
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Masahiro Ikeda
秋晴れの続く大阪から、こんにちは!
フリーペーパー「cycle」編集部の杉谷です。
秋といえば? 運動の秋、食欲の秋、そして、、、
「芸術の秋」!
近年、日本各地で大規模なアートイベントやフェスティバルが
開催されるようになり、アート好きとしては、
展示を目当てに旅することもここ数年で増えました。
今年は、3年に1度の大規模な国際芸術祭「トリエンナーレ」が、
瀬戸内海エリア(瀬戸内国際芸術祭)や、
愛知県(あいちトリエンナーレ)で行われた「芸術祭の当たり年」。
街中に点在する作品を見てめぐるのが楽しいのですが、
そんなとき、自転車があると行動範囲をグンと広げてくれます。
今回は、「自転車×アートめぐり」の秋編として、
岡山市内で今年11月27日まで開催されている
大型国際展覧会「岡山芸術交流2016」をご紹介します。
岡山芸術交流2016 http://www.okayamaartsummit.jp/

岡山市内をめぐるのに便利なのが、岡山市コミュニティサイクル「ももちゃり」です。
これは、まちなかに設置されているサイクルポート(専用駐輪場)で自転車を借りて、
違うサイクルポートへ返すことができるサービス。2013年にスタートし、
現在、岡山市内に35か所のサイクルポートがあります。1時間100円から気軽に利用できます。
岡山市コミュニティサイクル「ももちゃり」 http://momochari.jp/
ももちゃりのサイクルポートは「岡山芸術交流2016」の展示会場周辺にも設置されており、
写真の「旧後楽館天神校舎跡地」のほか、岡山県庁前広場などにもあるので、
たとえば、JR岡山駅前で借りて、会場まで自転車で移動し、
展示作品数の多い会場近くで返却して、ゆっくり鑑賞、なんてプランが可能。
街なかポタリングを楽しみながら、効率よくアート鑑賞が楽しめちゃいます。
Visual Message from Liam Gillick
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Hiroyasu Matsuo
「岡山芸術交流2016」の出展作品には、街なかで展開されている作品が多いことも
自転車でめぐるのをオススメしたい理由の1つ。
世界16カ国から31組のアーティストたちが集結し、市内8会場をメインに展開している同展では、
見慣れた日常の風景のなかに突如出現する映像や大型インスタレーションが見もの!
この記事のトップで掲載しているのは、建物の壁で展開されている
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスと、ローレンス・ウィナーの
2組による大型インスタレーション。
また、下で掲載しているのは、隕石が宇宙から落ちてきた!?かのような、
ライアン・ガンダーの作品。こんなインパクトある作品が街なかに点在しているんです。
路面電車の走る街中に突如現れるインスタレーションにちょっと立ち止まってみると、
作品を見るだけではなくアーティストの思考に遭遇し、時間や歴史、国境などを行き来するような
「芸術交流」ともいえる体験ができて、ワクワク心躍ります。
Ryan Gander, Because Editorial is Costly, 2016 Stainless steel, rubble
Courtesy of the artist and TARO NASU, Tokyo
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa
アーティストが事前に岡山を訪れて制作した、ここでこそ生まれた貴重な作品も展示されており、
見応えたっぷり。すべてじっくり見て回るなら、半日以上は時間を確保しておいてくださいね。
(ちなみに私は1泊2日で岡山滞在し、すべての作品をじーっくり見て回りました。満喫!)
また、岡山市内には林原美術館や岡山県庁舎など、
建築家・前川國男の手がけた素晴らしい建築物も多数あり、
美術作品だけでなく、建築目当てに街散策を楽しむのもオススメですよ。
アートの秋、自転車でたっぷり楽しんでみてください。
岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016
開催期間/2016年10月9日(日)~11月27日(日)
9:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日
http://www.okayamaartsummit.jp/
秋のバードウォッチングライド
2016.10.19


秋空の大阪から、こんにちは。
フリーペーパー「cycle」編集部の杉谷です。
10月7日に最新号「no.31 秋号」を発行しました。そろそろ全国の設置店にて、お手に取っていただける頃かと思います。
最新情報は公式サイトにアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
http://www.cycleweb.jp/
秋号の特集では、「バードウォッチングライド」を掲載しました。
実は秋って、バードウォッチングを始めるのに最適なシーズンなんですよ。
バードウォッチングといえば、トレッキングの装備でけわしい山へ、と誤解してませんか?
実は、市街地でも耳を澄まし、じっと目を凝らしてみると、意外と多くの鳥がいることに気付かされます。
スズメだと思っていた鳥を双眼鏡で見てみるとまったく違う鳥だったり、
公園でコツコツと音が聞こえると思ったら小さなキツツキだったり。
少し意識を向けてみるだけで驚きや発見があるはずです。


鳥を探しに、身近なフィールドへ自転車で出かけてみませんか?
特集では、ビギナーのためのバードウォッチング入門と、フィールド別探鳥ガイドも掲載しています。
自転車があれば1日に回れる探鳥スポットの範囲がグンと広がるので、ぜひ双眼鏡を持って出かけてみてください。
また、「“羽コレ”の愉しみ」と題して、鳥の羽コレクターでもあるコゼバッグ・野口千絵さんにコラムを執筆いただきました。
「空を見上げれば鳥がいて、地面を見れば羽が落ちていて、木を見れば鳥の巣があるし、耳をすませば鳴き声も。」というチエさんの鳥への愛情あふれるコラムに、好奇心をムクムク刺激されますよ。
さらに! 特集と連動したイベントもあります。
12/11には大阪・中之島のOVEさんとのコラボ企画で、「バードウォッチング体験散走」、やります! cycle編集部も一緒に走って、解説させていただきます。
レンタル自転車付きなので、手ぶらで遊びにきてください!
http://www.ove-web.com/sanso/entry-2019.html
(おまけ)
連載「サイクルピクニック部」は、おやつスペシャル!
バードウォッチングライドのおともにぴったりの、思いついたらすぐできる焼菓子3種を掲載してます。そちらもぜひ手にとってご覧ください。

せとうちアートな島めぐり
2016.7.24

梅雨明けした大阪から、こんばんは!
フリーペーパー「cycle」編集部の杉谷です。
7月9日に最新号「no.30 夏号」を発行し、バタバタの日々がようやく一段落しました。
そろそろ全国の設置店にて、お手に取っていただける頃かと思います。
最新情報は公式サイトにアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
http://www.cycleweb.jp/
さて、きょうは最新号「no.30 夏号」で特集した、瀬戸内海のフェリー旅について。
太平洋や日本海とは違って、おだやかな海の表情を満喫できる「瀬戸内海」。サイクル編集部がある大阪や、隣の神戸の港から、瀬戸内海を行き来するフェリーがいくつも出ていますが、実はフェリーって、身近なようで、ちょっと“非日常”な存在。それゆえに、フェリーに乗り込むだけで、旅気分が一気に加速する気がするのです。
さらに、今回の特集記事でも紹介していますが、直島や豊島など、瀬戸内海には「アート」に特化した魅力的な島々がたくさんあります。アート作品も、フェリーと同じように、「日常」と「非日常」をスイッチしてくれるような存在。アート作品を通して、いつもとは違う視点で日常をみてみると、思いもよらない再発見があったり、見慣れた風景が一変してしまったりします。

「フェリー✕アート✕自転車」の組み合わせで、旅の魅力は何倍にもふくらみます。マイ自転車をフェリーに載せて移動し、島へおりたら気ままにペダルを漕いで、アートを通して島を眺めてみる。
自転車があれば、クルマよりも島の風や地形をダイレクトに感じて、徒歩よりも効率的にわがまま(!)に、旅を楽しめるのでオススメです。
さらに、ちょうどいま、3年に1度のアート・フェスティバル「瀬戸内国際芸術祭2016」の〈夏会期〉が開催中(〜9月4日まで。〈秋会期〉は10月8日〜11月6日)。アートな島旅を楽しむには絶好のチャンス! この夏のサイクリングプランにぜひ加えてみてください。
「no.30 夏号」特集では、島旅を楽しむためのフェリー8選も掲載中。紹介しているフェリーには、自転車をたたまずに載せることができるので、自転車旅ビギナーにこそ、ぜひ「フェリー輪行」にチャレンジしていただきたいです。
では、熱中症に気をつけて、Bon Voyage! 良い夏旅を!
瀬戸内国際芸術祭2016 http://setouchi-artfest.jp/
旅✕レンタサイクルのススメ
2016.6.11

6月に入り、そろそろ夏の旅を計画しはじめる頃でしょうか。
自転車で旅する手段には、
自分の自転車を持っていくか、もしくは、現地でレンタサイクルするか、
どちらかになると思いますが、ここ数年の私の旅はもっぱら、
「現地でレンタサイクル派」です。
というのも、私の旅はもれなく子ども(2歳)がついてくるため、
子どもとはいえ、2人分の旅の荷物を考えると
子乗せ仕様の自転車は輪行できない、というのが一番の理由。
旦那さんも一緒に行く旅なら、まだ可能性はありますが、
いつも思いついて、大人1人+子1人で勝手に旅に出てしまうため(笑)、
荷物は最小限に!が旅のモットー。
海外旅でも、現地のレンタサイクル情報をリサーチして、
旅の中で自転車に乗って楽しむ時間を、できるだけつくっています。
旅の場合は日常よりも、より強烈に
「自転車で移動することの楽しさ」を体感できるので、オススメです。
歩くだけではわからない街の魅力が、自転車だと
五感をフル稼働して感じることができるから、だと思ってます。
さて、今回掲載している写真は、昨年5月に訪れた、アメリカで最も自転車フレンドリーな都市と言われる「ポートランド」で撮影したもの。子連れ旅でもレンタサイクルをあきらめたくない!という執念で(笑)、旅の前にせっせとリサーチし、予約メールもがんばって英語で送り、日本ではめったに見かけない?子どもを乗せやすいカーゴバイクを市内の自転車店「Clever Cycles」でレンタルしました。
http://clevercycles.com/
というわけで、早速レンタサイクルでGO! ポートランド市内は道が広くて走りやすい! 主要道路でない裏道にもしっかり自転車マーク、ありました。
さらに交通量の多い道には、自転車レーンがきれいなグリーンでペイントしてあり、交差点ではクルマより前に自転車の停止スペースが! 自転車レーンの看板も、蛍光グリーンで目立ってます。
ポートランドは、街の中心を流れるウィラメット川に、いくつもの橋がかかっていて、そのデザインもさまざま。というわけで、レンタサイクルで「橋めぐりサイクリング」に出かけました。川沿いにはサイクリングロードが整備されていて、快適に走れましたし、橋の上にも自転車レーンがしっかり整備済。
市内には公園がいっぱいあり、自転車ラックのある飲食店もたくさんあるので、休憩スポットには事欠きません。天気にも恵まれ、半日ほど、子どもと一緒にサイクリングを快適に楽しんだのでした。
自転車で風を切って街を走るだけで、その街の住人の一人になった気分になれるのも、
旅先でのレンタサイクルの醍醐味。ポートランドでは、
自転車でお出かけ中のパパ&娘ちゃんから手を振って挨拶してもらったり、
と、サイクリスト同士ならではのコミュニケーションも思い出になりました。
旅の中でレンタサイクルに乗れるかどうかは、天気次第だったり、
子連れの場合は子どもの体調次第だったりもしますが、
それでもなんとかして叶えたい魅力がいっぱいなんです。
国内旅はもとより、海外旅でもぜひ、現地でレンタサイクルを楽しんでみてください!

お弁当✕サイクリング!
2016.5.23

こんにちは! cycle編集部の杉谷です。
先日、大阪で食いしん坊にはたまらない
サイクリング・イベントを開催しました。
その名も「Bento Ride」!
Bento=お弁当。このイベントは、
1、お弁当のおかずをさがしてサイクリングする
2、公園でピクニックしながらお弁当箱におかずを詰める
3、オリジナルのお弁当を完成させて「Bento大賞」を目指す!
……という、かなりゆる〜い内容。
速さや距離ではなく、「完成したお弁当のステキさ」を競います。
というわけで、5月のある晴れた週末に
旅がテーマの自転車「Bruno」とコラボして、イベントを開催。総勢20名ほどでサイクリング&ピクニックを楽しみました。
お弁当のおかずは、“大阪の台所”として名高い日本一長い商店街「天神橋筋商店街」でハンティング。その後、中之島公園の木陰でレジャーシートを広げてピクニック。

唐揚げ、コロッケ、肉巻き…といったガッツリメニューから、インパクト重視!?な鯛焼きまで、いろんなおかずが大集合して、参加者の皆さんのお弁当箱をにぎやかに彩っていきます。
完成したらインスタントフィルムで撮影して、木陰で写真を展示。みんなで投票して、栄えあるBento大賞を選出しました。
お弁当のおかずを探しに出かける――。
たったそれだけ!?のワンアイデアでも、
自転車のある生活はグ〜ンと楽しくなります!
活気ある商店街や朝市を目当てにサイクリングを計画したり、
名物グルメをテイクアウトして近くの公園までプラッと走ったり。
身近なスポットが実は、“非日常”の入口につながっています。
公園でのピクニックが最高に気持ち良いこの季節、
そんなゆる〜いピクニックライドを試してみませんか?
協力:Bruno http://brunobike.jp/
旅・自転車・ピクニック!
2016.5.15
みなさま、はじめまして。
大阪で、自転車のフリーペーパー「季刊紙cycle」を編集・発行している杉谷です。
季刊紙cycleは、2008年に創刊して今年で8年目。
“速く走る”だけが自転車じゃない!ということで、自転車にまつわる文化的な情報をわかりやすく&幅広くお伝えすべく、8年目でもビギナー目線で制作に取り組んでいます。
自分自身は2004年までママチャリ生活を送っていましたが、とある仕事でBromptonという英国製折りたたみ自転車と出会ってから、知らない世界がひらけました。
当時は大学新卒、Bromptonはそんなにすぐ手が届く金額の自転車ではありませんでした…。ひとめぼれしてから3年間お金をためてやっと手に入れたBromptonを、いろんなところへ連れて行っては走り、「自転車って楽しいなぁ!」とのめり込んでいたタイミングで、勤めていた会社が「季刊紙cycle」を創刊!
それからは、“好きなこと”と仕事がリンクするようになりました。
cycleの仕事を通して、自転車に関するテーマで取材を重ねるうち、まだまだ知らない自転車の世界がある!とワクワクし続けて、あっという間に8年。
その8年の間に、結婚したり、引っ越ししたり、子どもが生まれたり、自分のライフスタイルが変化するにしたがって、自転車との関わり方もかなり変化しました。
でも、それでも変わらないのは「いつまでも楽しく自転車に乗り続けたい」というキモチ。
その「キモチ」を動かす原動力となっているものごとを、このブログでお伝えしていけたらと思っています。
最近は「旅先でレンタサイクルを楽しむこと」と「自転車でピクニック」にハマってますので、そのあたりもまたご紹介していきますね。どうぞよろしくお願いします!
「きょうの1枚」
2015年5月に訪れたアメリカ・ポートランドで撮影した写真。新緑の並木道を自転車でデートするかわいいカップル! こんな自由でさわやかなライフスタイル、あこがれます。
