Installation View,
(Left) Lawrence Weiner, 1/2 BEGUN 1/2 FINISHED WHENSOEVER, 2008/2016,
(Right) Peter Fischli David Weiss, How to work better, 2016
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Masahiro Ikeda
秋晴れの続く大阪から、こんにちは!
フリーペーパー「cycle」編集部の杉谷です。
秋といえば? 運動の秋、食欲の秋、そして、、、
「芸術の秋」!
近年、日本各地で大規模なアートイベントやフェスティバルが
開催されるようになり、アート好きとしては、
展示を目当てに旅することもここ数年で増えました。
今年は、3年に1度の大規模な国際芸術祭「トリエンナーレ」が、
瀬戸内海エリア(瀬戸内国際芸術祭)や、
愛知県(あいちトリエンナーレ)で行われた「芸術祭の当たり年」。
街中に点在する作品を見てめぐるのが楽しいのですが、
そんなとき、自転車があると行動範囲をグンと広げてくれます。
今回は、「自転車×アートめぐり」の秋編として、
岡山市内で今年11月27日まで開催されている
大型国際展覧会「岡山芸術交流2016」をご紹介します。
岡山芸術交流2016 http://www.okayamaartsummit.jp/
岡山市内をめぐるのに便利なのが、岡山市コミュニティサイクル「ももちゃり」です。
これは、まちなかに設置されているサイクルポート(専用駐輪場)で自転車を借りて、
違うサイクルポートへ返すことができるサービス。2013年にスタートし、
現在、岡山市内に35か所のサイクルポートがあります。1時間100円から気軽に利用できます。
岡山市コミュニティサイクル「ももちゃり」 http://momochari.jp/
ももちゃりのサイクルポートは「岡山芸術交流2016」の展示会場周辺にも設置されており、
写真の「旧後楽館天神校舎跡地」のほか、岡山県庁前広場などにもあるので、
たとえば、JR岡山駅前で借りて、会場まで自転車で移動し、
展示作品数の多い会場近くで返却して、ゆっくり鑑賞、なんてプランが可能。
街なかポタリングを楽しみながら、効率よくアート鑑賞が楽しめちゃいます。
Visual Message from Liam Gillick
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Hiroyasu Matsuo
「岡山芸術交流2016」の出展作品には、街なかで展開されている作品が多いことも
自転車でめぐるのをオススメしたい理由の1つ。
世界16カ国から31組のアーティストたちが集結し、市内8会場をメインに展開している同展では、
見慣れた日常の風景のなかに突如出現する映像や大型インスタレーションが見もの!
この記事のトップで掲載しているのは、建物の壁で展開されている
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスと、ローレンス・ウィナーの
2組による大型インスタレーション。
また、下で掲載しているのは、隕石が宇宙から落ちてきた!?かのような、
ライアン・ガンダーの作品。こんなインパクトある作品が街なかに点在しているんです。
路面電車の走る街中に突如現れるインスタレーションにちょっと立ち止まってみると、
作品を見るだけではなくアーティストの思考に遭遇し、時間や歴史、国境などを行き来するような
「芸術交流」ともいえる体験ができて、ワクワク心躍ります。
Ryan Gander, Because Editorial is Costly, 2016 Stainless steel, rubble
Courtesy of the artist and TARO NASU, Tokyo
© Okayama Art Summit 2016 Photo: Yasushi Ichikawa
アーティストが事前に岡山を訪れて制作した、ここでこそ生まれた貴重な作品も展示されており、
見応えたっぷり。すべてじっくり見て回るなら、半日以上は時間を確保しておいてくださいね。
(ちなみに私は1泊2日で岡山滞在し、すべての作品をじーっくり見て回りました。満喫!)
また、岡山市内には林原美術館や岡山県庁舎など、
建築家・前川國男の手がけた素晴らしい建築物も多数あり、
美術作品だけでなく、建築目当てに街散策を楽しむのもオススメですよ。
アートの秋、自転車でたっぷり楽しんでみてください。
岡山芸術交流 Okayama Art Summit 2016
開催期間/2016年10月9日(日)~11月27日(日)
9:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日
http://www.okayamaartsummit.jp/